坂東秀十美について
カルフォルニア州トーランス市に生まれ、三歳にて坂東三津拡師のもとへ入門。
十二歳の時に坂東流家元、九代目坂東三津五郎の御令嬢、坂東秀子師に預けられる。
十五歳で御家元九代目坂東三津五郎より名取りを頂く。
その後ノーストーランス高校を卒業し、慶応大学へ通いながら御家元のもとで五年間の修業を重ねる。
一九九四年に御家元、九代目坂東三津五郎より師範を頂く。日本滞在中には国立大劇場で開催された坂東流75周年記念舞踊会、坂東流チャリティー舞踊会に参加。
現在、坂東流ロスアンゼルス支部委員として勤めいる。
一九九六年に米国へ戻り舞踊活動を始める。現在、トーランスの舞の会、ガーデナ平原日系文化会館(JCI)とパサデナ日系文化会館(JCI)にお稽古場を持ち、生徒の育成に励んでいる。坂東秀十美日本舞踊教室は現在3歳から80代の弟子で成り立っている。エルマリーノ小学校の放課後授業では二十年以上日本舞踊専門教師として勤め、現在弟子が受け継いでいる。
坂東秀十美は弟子と共に数々のベニューで活躍中。毎年、二世週祭、モントレーパークの桜祭り、トーランスの文化祭、ガーデナーJCIの夏祭り、禅宗寺お盆、崇禅寺お盆など様々な行事に参加している。その他にはアジアン映画祭、フェニックス、アリゾナ州で催されるアリゾナ祭りフェスティバルに招待、サウスボタニックガーデン桜祭り、ハンティングトンビーチ桜祭り、サンアントニオ大学の文化祭、ランチョーロスアラミトスの夏祭り、菖蒲祭り、粟屋会のコンサートなど様々な催し物に出演。また、日本舞踊を通して敬老ホームを訪問するのも喜びの一つです。2006年には、秀十美教室主催「日本の四季」を開催し、「ロスアンゼルス坂東流チャリティー舞踊会」にも参加。近年では真鼓音太鼓のコンサートに特別出演をし、太鼓とのコラボレーション、またリエナルド・マルコス氏作曲の現代音楽の振り付けに挑戦。これを機に太鼓とのコラボレーションも手がけるようになる。二世週祭パレードでは先頭の時に振り付けを担当し、2015年から現在まで二世週祭コロネーションボールの踊り部門を担当。
舞台とは別に坂東秀十美は日米文化会館, ニベイファウンデーション(Nibei Foundation), イーストサンガブリエルバレー日本文化会(ESGVJCC), UCサンタバーバラ、チャップマン大学、エルカミノ大学、ロヨラメリマウント大学、サンタモニカ大学、現地の小中学校など数々の教育施設, 文化会館でレクチャーデモンストレーションを手掛けている。また、近年では在ロスアンゼルス日本国総領事館、文化部のイベントやレクチャーデモンストレーションに参加。
日本の伝統文化を守り伝授しつつ新たな事にも邁進しながら日本舞踊の美しさを広め、理解して頂き、様々な文化の掛け橋になれるのを志し、少しでも多くの方々に平安、希望と喜びを伝えられる事を祈りながら、日々のお稽古に精進する。